指揮者紹介

 

福田 豊

 

 

経歴

 

中学の頃からクラリネットを始めて46年。

かのアルフレッド・リード氏に吹奏楽の指導を受けた経験をお持ちです。現在は吹奏楽団を中心に、5団体での指揮者や代表、クラリネット奏者等として、精力的に活動している根っからの音楽人です。

 

 

 

 

指揮者インタビュー

~ わが団の自慢の指揮者をご紹介 ~

「みんなで楽しく音楽づくりをしたい」


■現在、所属している団体と役割は何がありますか?


  横浜ウインドハーモニーでの団員兼指揮者、クラノワ・カルーク・オーケストラでは団員兼代表、吹奏楽団はまかぜでの指揮者、さらに、いずみ吹奏楽団とムーンライトオーケストラでは団員として活動しています。5団体の掛け持ち活動になります(笑)


■クラリネットはいつ、どんなきっかけで始めましたか?


 中学1年12才の吹奏学部でクラリネットに出会ったのがきっかけなんです。現在の58歳まで、もう46年の経験になります。


■アルフレッド・リード博士からの指導を受けていたとのことですが、印象などはありますか?


A. リード博士が、日本で、音の輪ウインドシンフォニカを指導していたときに、リード好きの熱狂的な人が集まったアマチュア団体に所属していましたが、そこで演奏指導を受けた経験があるんです。

10年間位の間にのべ5060回の指導を受けました。その時の経験は今の指揮者としての手本など、大きな影響を自分に与えてくれたと思っています。





(注)アルフレッド・リードは、アメリカの作曲家・指揮者です。特に吹奏楽においては、20世紀を代表する音楽家の1人とされています。200曲以上の吹奏楽作品があり、指揮者としての活動も活発で、親日家でもあり来日回数も多く、プロの吹奏楽団のみならず数多くのアマチュア楽団を精力的に指導した方です。



■指揮者は、いつ頃、どんなきっかけで始められましたか?


 本格的に始めたのは、横浜ウインドハーモニーでの指揮者経験が初めてで、ここ3年位の経験しか無いのですよ。

中学校の時に指揮棒を少し振る経験はありましたが、今までの音楽活動の経験のなかで、 指導者・指揮者の方々の姿を見てきて、その経験をもとに指揮をしている感じですね。ですから、特別に習ったということは無いんです。


■指揮者として、楽しみや喜びは、どんな点がありますか?


 演奏者と指揮者の違いは、例えば30人対1人という形で団員と対することになりますよね。

ですから、やはり自分としての覚悟は必要ですし、プレッシャーも正直あります。

 でも、だから「自分一人でやる」という「やりがい」の部分があると思うんです。仕事と同じように大変さはあるけれど、だからこそ、そのやりがいも大きいです。


■指揮者として、心がけていることは?


 全員に言う・注目するようにしています。誰か、この人だけに言うという形にならないように偏らないように、なるべく全体に声をかけるようにしています。

また、自分自身はかしこまった音楽は好みでは無いんです。みんなで楽しく音楽を作っていきたいと思っています。

■この団の強みや、良い点・特徴はどこだと思いますか?


 自由で縛りが無いところでしょうか。演奏の上達は目標ではあるけれど、それは目的ではな

いと思っています。

 確かにみんな上手になりたいですよねえ。でも、楽しくなければ意味が無いとも思うんです。みんな普段は会社で働いていますので、音楽はとてもストレス解消になっていると思います。


■指揮者として、団員に心がけてもらいたいことや要望はありますか?


 それはありますけれども()。ま~「練習しましょう」ですかねえ。「言ったことは覚えておいてください」とか、「楽譜に書いてあることはヨロシクね」って感じかなあ()


■今までで、もっとも記憶に残る音楽活動での経験は何ですか?


  20歳位の時にクラリネットを吹いていたとき、同じ楽団のトランペット奏者の音が後ろから聞こえてきたとき、涙が流れてきたことがあります。それは演奏の上手さだけでない感激だったんです。


また、11月のYWHコンサートでも、トランペット奏者のTさんのハイトーンの音を聞いて、何とも言えない感動がありました。その彼の今までの努力の経過も見てきたからなんです。


 音楽をやっていて自分って何て幸せなんだろう、このまま死んでもいいかなとも思える体験をすることってありますよ()

■「演奏や音楽性の向上」と「団の活動自体を楽しむこと」のバランスは、どの団にとっても課題だと思うのですが、どうお考えですか?


 まず、音楽を好きになることではないでしょうか。好きであれば、練習して上手くなりたい、それで好きだから、楽しいということに繋がりますからね。


 みんな普段は仕事をしている人ばかりですから、音楽性の向上ばかりでは疲れますよね。ですから音楽性追求に限度はあると思うんですよ。


まあ、仕事中に音楽の事を考えるのもいいですよねえ。笑。自分は音楽は、楽しくないと、意味が無いなあと思っているタイプなんですよ。


 自分の指揮で、演奏会の雰囲気が柔らかくなっていたという声も聞かれましたが、自分の性格、ほんわかした雰囲気が演奏会に出ていたのかも知れないですねえ(笑)



▲このページのトップへ